▶
1:40
忙しい方のための要約
SofaScore 6.1 / FotMob 6.5
上田がフィジカルコンタクトでほぼ五分以下の結果に終わったことは、ソファスコアの対人評価モデルでマイナス要因になる。パス成功率70.6%(17本中12本)という低さも影響した可能性がある。上田が受けるボールに対してシッタードのディフェンスがしつこくプレッシャーをかけ続け、ポストプレーが思うように機能しなかった試合の流れを反映している。
エールディヴィジ第32節フォルトゥナ・シッタート対フェイエノールト(1-2)で90分フル出場した上田綺世に対し、ソファスコアが6.1、フォットモブが6.5という評価を下した。最大0.4ポイントの差自体は小さいが、xG0.92という高い攻撃期待値とイエローカードという文脈を合わせると、両媒体が異なる側面に重きを置いていることが浮かび上がる。
ソファスコア6.1の根拠:デュエルとパスの苦戦
ソファスコアの6.1を引き下げた要因として最も目立つのは、デュエル勝率47.4%(19回で9勝10敗)という数字だ。上田がフィジカルコンタクトでほぼ五分以下の結果に終わったことは、ソファスコアの対人評価モデルでマイナス要因になる。パス成功率70.6%(17本中12本)という低さも影響した可能性がある。FWとしてのパス成功率は低くなりがちだが、70%台前半はやや苦しい水準だ。
ポゼッション喪失10回という数字も気になる。上田が受けるボールに対してシッタードのディフェンスがしつこくプレッシャーをかけ続け、ポストプレーが思うように機能しなかった試合の流れを反映している。ボールロスト2回という別カウントも含めると、上田の前線での起点となる動きが制限された試合だったことが伝わる。
フォットモブ6.5の根拠:ゴール以外の貢献をどう見るか
フォットモブの6.5は、ゴールなし・アシストなし・イエローカード1枚という基本スタッツから出発する同社のモデルの結果だ。イエローカードは通常減点要素として扱われるが、それでもソファスコアを上回る6.5を付けた背景には、フォットモブが試合全体のインパクトをソファスコアより高く評価したことが考えられる。
空中戦では5勝7敗と際立った成果ではないが、被ファウル4回という数字は上田が相手にとって脅威であり続けたことを示す。決定機1回、シュートブロック1本という守備面の関与も記録されており、フォットモブはこれらを総合して6.5と判断したとみられる。
xG0.92が示す「得点できなかった試合」の実態
今節で最も注目すべき数字はxG0.92だ。FWとしてこれだけ高い期待得点値を積み上げながらゴールに至らなかったことは、上田にとって悔しい結果だろう。xG0.92はシュート1本あたりの質を意味するのではなく、試合を通じた複数チャンスの期待値合計だ。具体的には「ほぼ確実に1点は生まれてよい場面があった」ことを示している。
この高いxGが採点に反映されなかった理由は、ソファスコアとフォットモブともにxGを採点の主要ファクターとして扱う際に「実際にゴールを決めたか」を最終的な判断軸とするためだ。「惜しかった」は採点モデルに優しくない。それが渡辺の7.5(ゴールあり)と上田の6.1〜6.5(ゴールなし)という数字の差に端的に表れている。
過去平均7.4との大きな乖離:コンディション問題か構造的問題か
上田の今シーズン平均は7.4という高水準を保っていた。今節の6.1〜6.5はその平均から1.0〜1.3ポイント下回る。乖離が大きいが、シッタードの守備が「上田対策」として組まれていたとすれば、一時的な下振れとして許容できる範囲だ。
筆者が見るに、上田が今節で果たした最大の貢献は渡辺の同点弾を生んだヘディングのアクションだ。自身はゴールを決められなかったが、チームの逆転勝利に間接的に関与した。そのような「結果として数字に出ない貢献」は採点では評価されにくいが、試合の流れを作る上で不可欠な役割だった。
過去シーズン実績
| シーズン | リーグ | チーム | 出場 | G | A | 平均採点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | エールディヴィジ | フェイエノールト | 21 | 7 | 1 | 6.8 |
| 2023 | (no data) | 0 | 0 | 0 | - |
データ: API-Football(2022-2024シーズン)