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国内 サッカーキング / 2026-06-29 07:28:52
原題: 現役Jリーガー9名が参加…齋藤功佑&稲見哲行主催のサッカーイベント『ONE FIELD』が野沢温泉村で初開催
対象選手: 今井 宏亮
長野県野沢温泉村にある「オリンピックスポーツパーク」で27日、サッカーイベント『ONE FIELD』が行われた。 『ONE FIELD』は、東京ヴェルディの齋藤功佑、徳島ヴォルティスの稲見哲行の2選手。柏レイソルU-18で選手としてプレーし、湘南ベルマーレ株式会社取締役/チーフトレーナーの経歴を持ち、現在はパーソナルフィットネス事業を展開する株式会社アダムで代表を務める菅野翔太氏が立ち上げた、“人と地域と夢を繋ぐ、たった一つのフィールド”をコンセプトに、サッカーを通じて「人・地域・夢」をつなぐ共創型プロジェクト。 記念すべき今回の初イベントは「地方の子供たちに夢を持つきっかけを持てるようなイベントで、それを地方の大人たちが応援するというイベントにしたい」(稲見)という両選手の想いがあったなか、菅野氏の大学時代の同期で、同地域で活動するみゆき野FCで指導者を務める髙森章吾氏との縁や、元フリースタイルスキー選手でもある、野沢温泉村村長の上野雄大氏がプロジェクトへ共感し協力を申し出てくれたことによって同地での開催が決定。 そして、今回のイベントには齋藤と稲見の2選手に加え、両選手との交友関係や菅野氏の下でパーソナルトレーニングを行っている縁で犬飼智也、仲間隼斗(いずれも柏レイソル)、福田湧矢、林尚輝(いずれも東京ヴェルディ)、広瀬陸斗(ヴィッセル神戸)、平岡大陽(京都サンガF.C.)、谷口栄斗(川崎フロンターレ)の7名の現役Jリーガーが参加した。 ■笑顔にあふれたイベントに 午前と午後の2部に分かれての開催となったイベントには小学1年生から6年生を対象に合計200名の子供たちと、その保護者が参加。幸いなことに午前・午後の部ともに懸念された天候面の問題もなく、選手たちを含め参加者全員の笑顔や活気があふれるイベントとなった。 選手たちの自己紹介に始まり、子供たちと選手たちによる大きな円陣、ウォーミングアップ。学年別に分かれてのドリブルやシュートなどレクリエーション要素の強いメニュー、選手たちと子供たちが対戦したイングランド式シュート練習では煽りを入れた選手チームが敗戦。エンタメ要素も交えつつ、Jリーガーが本気でプロの妙技を見せたデモンストレーションではゴラッソが決まった際に選手と子供たちの歓喜の輪も。その後も各グループに選手1名が入るミニゲームなどが行われ、盛りだくさんの内容となった。 最後の質疑応答のセッションでは子供たちとその保護者から“ドキリ”とさせられる際どい質問がありつつも、セットプレーでヘディングでゴールを決めるためのアドバイスや、キック力を上げるために有効なトレーニングなど、サッカーが上手くなりたいと心から願う子供たちに対して、選手たちが分かりやすくかみ砕きながらアドバイスが送られた。 「サッカーの価値を高めたい、伝えたいというところがあるなかで、一般的なサッカースクールイベントじゃなくて、もっといろんなものを巻き込んだ、そして地域貢献にもつながるような形でやりたい」と齋藤が語っていたように、通常のサッカーイベントとは異なり、この日のイベントでは地元食材のPRを目的にブースやキッチンカーも出店し、野沢温泉村のアピールにも一役買っている。 ■伝えたい想い 神奈川県横浜市緑区出身で横浜FCの下部組織からトップチームに昇格した齋藤。栃木県さくら市出身で矢板中央高校、明治大学を経て東京Vでプロキャリアをスタートした稲見。 それぞれプロになったバックグラウンドは異なるものの、アスリートとしての活躍とともに、社会人としての活躍も追い求めるデュアルキャリアを実践する2選手が、ともに追い求めるのは『サッカーの価値を高めること』、『サッカーを通じた社会貢献』。 今回のイベントでは、子供たちに“チャレンジ”というフレーズを使って何度も失敗を恐れずに挑戦する姿勢を求めた、齋藤の「成功よりも成長」という考えと、地方出身を自認する稲見の「夢は場所で決まらない」という2つの想いが、参加した親子たちへ届けられた。 同イベントでは午前の部と午後の部の両方で、各選手が最も頑張った参加者を表彰するイベントも実施。その際に齋藤は「上手かった選手じゃなくて、積極的にチャレンジしていた選手というのをポイントにして伝えていました」と、プロサッカー選手になるうえでも、一人の人間としても積極的なチャレンジが“成長”につながっていくことを身をもって伝えたかったという。 「時代的にも携帯とかで情報を得られちゃう時代だと思っていて、でも体験することの価値というのは、その人の人生に大きな経験値として残ると思うので、何かそういったものを提供したいなというのもあります」 「シンプルにプロサッカー選手を目指す子たちにも、今回がきっかけにというか、成功よりも成長ということを僕らは言ってきましたけど、チャレンジすることを恐れずにやってほしいなと。サッカー選手を目指した後でなれなくても、他の次の人生にも活かされるよということを伝えていけたらいいなと思います」 その点については稲見も「僕らもサッカー選手を夢にずっと追いかけてきて、サッカー選手になれたんですけど、その夢を追いかける過程で学んできたことというか、経験してきたことが自分の人生に役立つというのは本気で思っています。本当にどんな夢でもいいので、夢に向かって努力したり、いろんなことにチャレンジしたりという経験が自分の人生に役立つと考えています」と同じ想いを抱く。 一方、子供たちとの質疑応答の際に「僕は栃木出身ですごい地方の田舎の育ちです。でも、そこにもサッカー選手が来てくれました」と幼少期にサッカー選手になりたいと強く思った、自身の経験を明かした稲見は改めてこの活動を通じて、そのきっかけづくりとサポート態勢の重要性についてこう語っている。 「地方の子供たちに夢を持つきっかけを持てるようなイベントで、それを地方の大人たちが応援するだったりという仕組みというか、そういうイベントにしたいなという思いがありました」 「子供がそういうチャレンジをできるようなサポートを、地域ももちろんそうですし、大人が子供の主体性を持てるようなサポートをしていくということが大事だと思っているので、そういう想いを伝えたいなと思っています」 クラブ主催のイベントやサッカースクールのゲスト参加など、サッカークリニックのようなイベント参加経験は豊富だった一方、今回は主催かつ自分たちの活動に対する想いを反映するうえで、練習メニューや運営面で腐心した部分もあったという。 それでも、「僕らも本当に初めてのチャレンジだったので、どうなるかわからなかったですけど、みんな楽しんでもらえたんじゃないかなと思って、とりあえずホッとしています」(齋藤)と素直な感想を口に。 「僕らはどういう思いでイベントをやり遂げたいかというので、参加してくれた子供たちが記憶に残ることだったり、あとはそれを形に残せるという部分で、今回は写真だったり動画だったりということと、あとは参加しやすいというか、子供たちが自分が参加しているような意識を持てるようなメニューだったり、イベント内容というのは僕らでも話し合いましたし、そこの部分はこだわってやれたのが良かったかなと思います」 「参加してくれる子供たちの中でチャレンジしたい人だったり、すごく手が挙がったり、シュート練習もたくさんチャレンジしたい子供たちがいたので、そういう姿勢だったり、ゲームの中でボールを受けてシュートを打ちたい子供たちというのはすごい見受けられたので、僕たちの思いが伝わったというのもありますし、そういう子供たちが本当に夢を叶えてくれたらいいなと思います」(稲見) イベント前後での子供たちの表情やリアクションの変化。参加してくれた選手のリアクションも2選手にとって満足のいくものとなった。 「終わった後のみんなの笑顔だったりとかで、今日楽しんでもらえたんだなというのと、選手にすごく絡みに行く子供たちが多かったので、参加してくれた選手たちもすごく触れ合ってくれていたし、それを見て親御さんも笑顔になってくれていたと思うので、そういう意味ではみんなの笑顔が生まれたんじゃないかなというふうに思っています」 (齋藤) 「最初はやっぱり緊張していて選手とのコミュニケーションだったり、サッカーの練習でも緊張が伝わってきたんですけど、ボールを一緒に蹴ったり、選手のチャレンジしている姿、僕らも実際に今日は難しいチャレンジをしていましたし、そういう姿を見たからこそ、子供たちも心を開いてくれて、僕たちの行動だったり、言動に耳を傾けてくれたと思っているので、そこは終わってからの『ありがとう』だったりという言葉を聞いて、改めて感じています」 「選手もたくさん楽しんでくれています。いろんな選手がいろんなアプローチを今日子供たちにしてくれたので、それは見ていても伝わりましたし、終わってから参加してくれた選手も『(誘ってくれて)ありがとう』という声はいただいたので、本当に感謝もしていますし、いい選手が参加してくれたなというのは僕たちも思っています」(稲見) ■サッカーの価値を高めたい 試行錯誤がありながらも無事初めてのイベントを終えた2人。子供たちの笑顔に手応えを得た一方、プロジェクトが目指すサッカーをハブにした、地域の活性化や地域貢献といった面では活動の継続性やさらなる工夫が求められていく。 「やっぱりサッカーの価値を高めたいという思いがずっとあるので、サッカーを通じて関わった皆さんが幸せになるようなイベントだったりをずっとやっていきたいと思っていました。今回は地方の活性化という部分だったり、それで行政の方に関わっていただいたり、親御さんとの関わりがあったりというので、サッカーを通じて皆さんにとってのいいきっかけとなって、今後につながっていくような形でやっていきたいと思っていたので、これを継続していきたいなと思います。それによってサッカーの価値をもっと高めていきたいなというふうに思っています」(齋藤) 「僕らはサッカーを日本で一番のエンタメにしたいという思いで行動しているので、だからこそクラブの協力ももちろんありましたけど、クラブができないような他のクラブの選手との協力だったり、あとはこういう地方に来てのいろいろな方との協力ができたので、そこは選手が主体的に動くことが、僕らのビジョンを成し遂げる意味で必要だと思っているので、それは僕たちがこれからどんどんやっていきたいなというか、チャレンジしていきたいなと思っています」(稲見) サッカーでつながり、人の想いと産業が循環していく…。そんな『ONE FIELD』を目指すプロフットボーラーたちのチャレンジがこれから始まっていく。 取材・文=岸上敏宏 【活動】ONEFIELD|地方創生×サッカー育成 View this profile on Instagram
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