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国内 フットボールチャンネル / 2026-06-30 02:19:33
原題: 日本代表はブラジルに勝てたはず。ただ、選手層が采配の選択肢を奪っていた 【北中米W杯/西部の目】
対象選手: 佐野 海舟
佐野海舟のゴール後のスタジアム【写真:田中伸弥】 FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)ラウンド32、日本はブラジルに1-2で敗退した。前半は機動力あるハイプレスで主導権を握り、佐野海舟の一撃で先制。勝機は十分にあった。しかし66分、守備型へのウイングバック交代を機に試合の主導権を手放し、アディショナルタイムに沈んだ。(文:西部謙司) 後半アディショナルタイムに被弾 W杯全試合をライブ観戦できるのはここだけ! 今だけお得なキャンペーン実施中のDAZNで視聴する[PR] ブラジル代表戦のサッカー日本代表【写真:田中伸弥】 勝つチャンスはあった。ブラジルに日本のハイプレスを外し切るパスワークはなく、ブロックを築かれると崩せる攻撃の質も不足していた。 ターニングポイントは66分の交代。ウイングバックを堂安律、中村敬斗から菅原由勢、鈴木淳之介に代えている。この時間帯でのウイングバックの交代は強度を維持するために必要だが、攻撃型から守備型にシフトする時間が早すぎた。 三笘薫、南野拓実が負傷でメンバーから外れ、久保建英も大会中に怪我。攻撃のギアを上げる切り札がいないので、交代するならこうなるだろうと予想のつく人選ではあったが、守勢で耐えるには少々残り時間が長い。仮に1-1のまま延長に入っていたとしても、苦しい展開が続いていただろう。 得点するための2トップのオプションは持っていたものの、それをやるのに66分は逆に早すぎる。結局、アディショナルタイムに逆転されてから小川航基を投入したが、もう残り時間はほとんどなかった。 後半からハイクロスに徹する攻撃をしてきたブラジルに対して、守勢で耐えるだけになっていたために持ちこたえられずに敗戦となった。前半のプレーを維持できていれば勝てたかもしれない。それをできなかったのが力不足だったともいえる。 勝ち筋はできていた前半 先制点をあげた日本代表MF佐野海舟【写真:Getty Images】 キックオフから日本は果敢にハイプレスを仕掛ける。昨年10月の親善試合にこれをやられて逆転負けしているブラジルにとって、日本の機動力あるプレッシングは想定内だったに違いないが、わかっているからといって外せるわけではなく、GKアリソンからのロングボールで回避するものの日本に難なく回収されていた。 保持出来た時のブラジルは、CFマテウス・クーニャが「偽9番」となって下がる。右のライアン、左のヴィニシウスは高い位置で左右に開き、日本の5バックをピン止め。 2人で止めた5バックの手前で数的優位を確保し、クーニャと入れ替わりに前線に出るブルーノ・ギマランイスが裏を狙う。ただし、この攻め手は散発に終わっていた。 ヴィニシウスのカウンター以外に有効な攻め手はなさそうで、日本がハイプレスで速攻を阻止、あるいは引いてスペースを消していればさほど危険はなかった。 29分、佐野海舟が中盤でのパスカットからドリブルで突き進み、そのまま狙いすました右足のミドルを左隅に決める。チームとしてのパスコースの限定、佐野の読みと推進力がもたらした見事なゴールだった。 ヴィニシウスを攻め残りさせるブラジルは実質的にハイプレスができない。日本はボールを持てば攻撃の時間を作れる。日本のプレースタイルは消耗が激しいので、終盤は必ずといっていいほど押し込まれる。その時間を短縮するためにもボール保持の時間が必要で、その機会も十分に作れていた。 優勝にはまだ遠い 決勝ゴールをあげるガブリエウ・マルティネッリ【写真:Getty Images】 前半から早めにラストパスを狙っていたブラジルだったが、後半はハイクロスを放り込み続けることに決めたようだ。質で崩し切る見込みが薄いので、ゴール前にボールを入れる回数を増やす作戦。質より量で同点を狙う。 割り切った方針は56分のカゼミーロの同点弾につながった。カルロ・アンチェロッティ監督の采配的中なのだが、こんなに早い時間から放り込みに徹するブラジルは記憶にない。良くも悪くも、もうかつてのブラジルではなくなったということなのだろう。 58分には初めてカウンターの形でヴィニシウスへボールが渡る。冨安、佐野が抜かれ、谷口彰悟も外されてのシュートをGK鈴木彩艶がわずかに触り、ポストに当たって外れた。これを防げたのは大きい。 ハイクロスから1点を失ったとはいえ、これでさらに失点する可能性は日本の守備耐性からしてそう高くはない。次の1点で勝負が決まる展開だった。 しかし、66分の交代で日本は自ら守りに入った。2点目が入る匂いがなくなる。鎌田大地→田中碧、伊東純也→町田修斗の交代で強度維持は期待できても攻撃のテコ入れにはなりそうになく、残り約15分間を守り切れるかどうかが焦点になった。 延長でも守勢になるが、どこかのタイミングで用意していた2トップの奇襲をかけられる。 だが、アディショナルタイムに入って自陣でボールを奪った田中の下げたパスが短く、カットされ、パス2本でガブリエル・マルティネッリが決勝点をゲット。痛恨のミスからの失点だが、押し込まれる時間が長すぎた。 日本は途中まで思い通りの展開に持ち込めていた。ただ、先制した後に追加点をとれず、逆に同点にされてから守備を固めるよりほかに打ち手がなくなっていて、この試合を勝ち切るには選手層が足りなかった。 しかし、ブラジルを相手に接戦に持ち込めるほど日本が進歩したのは確かであり、そのチーム力からしてやや早い段階での敗退となってしまったのは残念だ。 ただ、4試合で勝利したのはチュニジア戦だけで、強豪相手に接戦はできても優勢にはできていない。ブラジルに勝つチャンスはあったとはいえ、目標としていた優勝にはまだ遠かった。 (文:西部謙司) 【関連記事】 英国人が見た日本代表対ブラジル代表「いつもいつも言ってますが…」「残念ながら今日は…」 ブラジル代表FWクーニャ、試合終了後に日本代表の塩貝健人を挑発 サッカー日本代表 ブラジル戦 海外メディアの反応まとめ 【最初から読む】 日本代表はブラジルに勝てたはず。ただ、選手層が采配の選択肢を奪っていた 【北中米W杯/西部の目】 『フットボールチャンネル』でサッカー最新情報を見よう! いち早くチェックしたい方は下記リンクから↓↓ 【了】 FIFAワールドカップ2026 focus サッカー日本代表 ブラジル代表 北中米W杯 森保一
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対象選手: 佐野 海舟
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