大関友翔が9月26日のアジア大会準々決勝で、接触により顔面から出血した北朝鮮の選手を助け、相手の医療スタッフを呼んだ。ゲキサカの取材記事が、その行動と試合後の説明を伝えている。U-21日本代表が1-0で勝った試合には、勝敗とは別に相手の安全へ対応した場面があった。
競り合いの相手を、負傷した一人として見る
報道によれば、大関は前半序盤、負傷した相手のそばで頭を支え、横になれるよう手を貸した。そのままプレーを続けることを危険だと感じ、相手チームの医療スタッフを呼んだという。相手選手にも介抱する動きがあった中で、専門の対応へつなぐ行動を選んだ。
試合後は、どこの国の選手であっても同じ対応をするという趣旨を説明している。激しい競争の相手であることと、怪我をした際に助けることを分けて考えていた点が、本人の言葉から読み取れる。
勝負を続けるためにも、安全への対応が先に来る場面がある。
相手の強度への対応は、もう一つの課題
同じ取材記事は、市原吏音が相手の球際の強さや勝負に懸ける気持ちを振り返ったことも伝える。大岩監督も日本が強いプレスに受け身となった点を課題に挙げた。負傷者を助けた姿勢と、プレーの強度に押された反省は、同じ試合で並ぶ別の論点だ。
大関は相手以外の声より自分たちのプレーへ集中し、通常の対戦相手と同じように勝つことを意識したと説明している。準決勝では、その集中をボール保持や球際の対応へどうつなげるかが材料になる。今回の行動を、国やチーム全体の性格を決めつける話へ広げる根拠はない。
蹴太のひとこと
自分としては、相手の医療スタッフを呼ぶ行動と、試合では勝ちに行く姿勢が両立していた点を押さえたい。1-0の勝利の中身は得点だけではない。次戦では相手の強度に受け身とならず、自分たちのプレーへ集中できるかを確認する。