忙しい方のための要約
SofaScore 6.9 / FotMob 7.6
同じ試合の同じプレー時間でありながら、なぜこれほど評価の差が生まれたのだろうか。出場時間:68分 パス成功率:91.3%(試行23、成功21) クロス成功率:60.0%(試行5、成功3) キーパス:3回 デュエル勝率:66.7%(勝利4、敗北2) イエローカード:1枚 フォットモブが「7.6」という高い点数を与えた背景には、攻撃の起点としての質の高さがある。ソファスコアのアルゴリズムは守備時のファウルや警告をマイナス査定として重く見る傾向があり、これが評価を押し下げる要因となった。
2026年8月8日に行われたホルシュタイン・キール戦において、ダルムシュタットに所属する古川陽介が先発出場し、2-2の引き分けに終わるなかで68分間プレーした。
この開幕戦における古川のパフォーマンスに対し、海外のスタッツ系評価サイトの間で評価が大きく分かれている。
大手採点サイトのフォットモブは「7.6」の高評価を与えた一方、ソファスコアは「6.9」と平均を下回る厳しい採点に留まった。
同じ試合の同じプレー時間でありながら、なぜこれほど評価の差が生まれたのだろうか。
スタッツの配点傾向と、試合における古川の具体的な役割からその要因を掘り下げていく。
評価を分けたスタッツの選定ポイント
まず確認すべきは、両メディアが算出した採点の根拠となるデータだ。
古川が記録した主なスタッツは以下の通りである。
- 出場時間:68分
- パス成功率:91.3%(試行23、成功21)
- クロス成功率:60.0%(試行5、成功3)
- キーパス:3回
- デュエル勝率:66.7%(勝利4、敗北2)
- イエローカード:1枚
フォットモブが「7.6」という高い点数を与えた背景には、攻撃の起点としての質の高さがある。
特にパス成功率91.3%は、過去平均の87.6%を上回る精度の高い数値だ。
チャンスメイクの多さが、攻撃的MFとしての評価を押し上げた。
これに対し、ソファスコアが「6.9」という低い評価に終始した要因は、守備面でのネガティブな要素や警告にあると見られる。
古川はタックル4回、インターセプト1回を記録し守備への貢献度を示したものの、1枚のイエローカードと1回のファウルを犯している。
ソファスコアのアルゴリズムは守備時のファウルや警告をマイナス査定として重く見る傾向があり、これが評価を押し下げる要因となった。
スタッツを客観的に見る限り、攻撃面での貢献は十分であったが、守備時のペナルティが評価の明暗を分けた。
過去データとの比較から見えるパフォーマンストレンド
過去のデータと比較すると、古川のプレースタイルに変容が見られる。
昨季終盤の採点推移を振り返ると、以下のような傾向が確認できる。
- 2026年5月10日:フォットモブ 7.3 / ソファスコア 6.9
- 2026年5月3日:フォットモブ 6.4 / ソファスコア 6.8
- 2026年4月19日:フォットモブ 7.4 / ソファスコア 7.8
メディア別平均採点では、フォットモブが「7.03」であるのに対し、ソファスコアは「7.17」と、通常はソファスコアの方が高く評価する傾向にある。
しかし、今回はその関係性が逆転した。
この逆転現象は、古川が今回の試合で見せたデュエル勝率66.7%という高い守備スタッツがありながらも、イエローカードという減点対象がソファスコアの評価を直撃したためだ。
直近のデュエル勝率平均63.9%と比較しても、今回の66.7%は守備強度の向上を示している。
攻撃面での決定機演出のみならず、守備でも泥臭く戦えるようになった点は、古川の成長を示す要素だ。
次戦に向けては、高い守備強度を維持しつつ、不要な警告を避けるコントロールが必要となる。
筆者による独自視点と戦術的考察
筆者としては、今回の古川のパフォーマンスに対してフォットモブの「7.6」に近い、7.4前後の評価が妥当と見る。
理由は、2-2という引き分けの展開において、左サイドからのクロスや3本のキーパスで明確に決定機を創出していたからだ。
xG(ゴール期待値)は0.0192と自らシュートを打つ機会は少なかったが、xA(アシスト期待値)0.18039が示す通り、周囲を活かす役割を全うした。
確かにイエローカードの提示は反省材料ではあるが、守備陣への負担を軽減するための献身的なタックル4回は評価に値する。
ドイツ2部ブンデスリーガという肉体的な強度が求められる舞台で、デュエル勝率を6割以上に保ったことは、先発としての地位を固めるための強固なアピールだ。
ソファスコアの6.9は警告による減点が過剰に反映された印象があり、実態のプレー内容を正しく反映しているとは言い難い。
今後は、アシストやゴールといった直接的な数字を残すことで、どのメディアからも高評価を得る段階に入る。
蹴太のひとこと
自分としては、古川が守備の局面でこれほど体を張れるようになっている点が非常に印象深かった。
切り込み隊長としてのドリブルだけでなく、インサイドに入ってのパスの散らしや守備での泥臭いコンタクトが開幕戦から見られたのは好材料だ。
次戦において、警告を避けつつ、あの精度の高いクロスからアシストという目に見える数字をどう残すか、スタメン起用の継続性に注目する。